「Inner Landscapes」 展覧会カタログ
2011年フィンランド・トゥルクのトゥルク州立博物館で行われた「Inner Landscapes」の展覧会カタログを限定部数で制作しました。
人生の閃光
Inner Landscapes展は、陶芸、写真、サウンド、ビデオから構成されています。そこでは、個人の物語やアルバム写真を掘り起こし、
うもれていた歴史の層を発見します。
アーティストたちは作品を通じて、トゥルクに住む9人それぞれの長きに渡る人生におけるきらめく光を提示しています。
私的な記憶とトゥルクの街の歴史を並列に置くことによって、人がこの世界で自分の場所をどう見つけるかということについて認識を促し、
印象をもたらします。
展示作品は歴史の本流を拡げ、豊かにすると同時に、私たちの集合的な記憶がどのように形作られたかを描いています。
個人の史料を用いることはまた、忘れられた過去を顕にし、社会的、文化的な歴史に対する新しい洞察を示します。
展覧会全体を通して、共同性や人生の道のり、そして老いることについて、観る人に問いかけます。
これは、自身の物語を私たちと分かち合う9人への賛辞でもあるのです。
リーッタ・オイティネン
Inner Landscapes
Marja Pirila, Satoko Sai + Tomoko Kurahara
Voudinsali, Turku Castle
2011. 6. 17 - 9. 25
会場:トゥルク城(トゥルク州立博物館)
Linnankatu 66, 20100 Turku, Finland
Inner Landscapesは、多分野のフィンランドと日本のアーティストによるコラボレーション・プロジェクトであり、
トゥルクに住む人々と共に実現されました。
プロジェクトチーム・パートナー:
Marja Pirila(写真家)
Satoko Sai + Tomoko Kurahara(陶芸作家ユニット)
Terhi Asumaniemi (メディアアーティスト)
Ritva Muurinen(ナース)
Portsakoti(コミュニティケアセンター)
Ulla Andell、Ingrid Johansson、Eva and Eero Jarvinen、Leena Lahti、
Matti Murto、Pekka Nekki、Ruth Vuorensola、 Vieno Wallenius
共催:
Turku2011財団
トゥルクミュージアムセンター/トゥルク城
Nykyaika写真センター
助成:
EU・ジャパンフェスト日本委員会
スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団
フィンランドセンター